急行「つやま」乗車体験記
「写真:津山線玉柏駅近辺」「撮影者:大谷氏提供」
JR唯一の昼行急行が、2009年3月14日のダイヤ改正で廃止されることになった。列車名は急行「つやま」号。岡山県津山線を1日1往復している急行である。以前は岡山駅から津山線と因美線経由で鳥取駅を結ぶ急行「砂丘」号として運転されていたが、1997年の急行「砂丘」号の廃止にあたって、津山線の全急行を料金不要の快速「ことぶき」にする予定であったことに対して、急行が無くなると地域のイメージダウンになると考えた当時の地元自治体(津山市)・地元商工会による反対運動があり、やむなく1本のみ急行として存続させざるを得なくなったという経歴で現在も走行している。(14日以降は過去形になる)
「写真:津山線玉柏駅に停車する急行つやま号と普通列車」「撮影者:大谷氏提供」
一時期は急行「砂丘」号と同等のキハ28・58・65形気動車(急行型)を使用していたが、老朽化のため、広島から転勤してきたキハ48形気動車(普通型)が担当することとなった。津山線で使用されている普通列車の気動車は主に、キハ120形・40・47形であるが、この急行「つやま]号で使用されている48形も快速「ことぶき」号や一部の普通列車としても使用されており、外観塗装も一般気動車と同等なため、急行列車としての車両の格差はほとんどないといえる。運転ダイヤを見ても、快速「ことぶき」号と所要時間が6分しか変わらないのと、停車駅は法界院駅に停車しないだけで快速とほぼ同等であるため、あまり急行としてのメリットは果たせない感じである。
日本各地で走行していた昼行急行列車も平成に入り、だんだん数を減していき、特急に格上げされたり、快速列車に格下げもしくは廃止され、ついに終焉の時が来た。最後に急行列車の旅を味わいに、平成21年2月25日津山駅へ向かった。
「写真:キハ48形急行つやま号」
「写真:車内座席」
「写真:車内座席(急行なのにロングシートがある!驚)
乗車率はボックスシートに各1名が座っている程度であった。車内検札で「ええ!これ急行料金いるんですか!?」と困惑している旅客が2名ほどいた。
ダイヤ改正ごとに、名列車がまた一つひとつと消えていくこの時代、のんびりとした旅は次第に失われていくこの様が実にさみしくてならない。
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