三江線・福塩線乗車の旅 №1
平成19年8月18日土曜日、福塩線と三江線に乗車した。このコースは今年1月も乗車した。前回は豪雨の崖崩れで不通となりバスが代行輸送にあたっていて、青春18切符では乗ることが出来ない「バス」に乗車できることからこのルートを選択した。今年の6月16日に工事が終了し三江線が全線開通した。工事にかなりの時間が掛かったため、一時期は廃線になるのではないかと心配したが、無事全線開通という晴れ晴れしい日を迎えることができてホッとした。(写真:三江線)
三江線は、島根県江津市の江津駅から広島県三次市の三次駅に至る108.1km、福塩線は、広島県福山市の福山駅から広島県三次市の塩町駅に至る78.0kmの路線である。共に三次駅を中継起点駅として中国地方南北の交通連絡網の役割を果たしている。とはいっても利用する旅客は地元の方ばかりで、実際、江津や浜田、太田から福山・広島へ抜けるのにこの線を利用している人はほとんどいない。実際陰陽の連絡特急はもちろん、直通の普通列車も走っていない。三江線に至っては超閑散路線で日に5本の列車しか運転されないため、存続していることすら奇跡のような路線であるが、過疎地であり、路線沿いに主要幹線道路がないのと、冬場は豪雪地帯になるため、交通の要として存続価値はあるのだろう。あと地域住民に愛されていて廃止についてはかなり反対論がでるらしい。
今回の再開通後の新ダイヤで、三次駅発10時台の筋が引かれた。前ダイヤでは8時台であったため岡山からでは接続しなかった。今回はこの新ダイヤの筋に沿って沿線を北上する計画を立てた。この旅では、春季和倉温泉旅行に同行した、M先輩との2人旅となった。
赤穂線長船駅を5:40に出発、東岡山駅で岩国駅行きに乗り換え、M先輩と倉敷駅で合流し、高架駅の福山駅に7:15に到着。福塩線に乗り換えを行う。福塩線に乗車するのは今回が5回目であるが、北に向かって進むのは始めてである。ホームから福山城を眺めながら7:19発府中駅行きの115系3両編成に乗車する。福山駅を出た路線はすぐに右へカーブし、芦田川に沿って走る。井原鉄道の始発駅神辺駅を通過。駅家駅という変った駅名を眺めながら福山市の住宅街を進むと、府中駅に到着。(写真:福山駅)
電化されているところはココまでで、この先は非電化区間となる。担当車両は軽量気動車120系である。ここから山陰本線の出雲市駅までこのキハ120形に乗車することになる。中国地方を走る非電化区間のほとんどがこのキハ120形で運行されている。車内はロングシートとボックスシートが双方半々で構成され、トイレ設備もある。車両が軽いため、急勾配もグングン昇る。燃費がいいので閑散ローカル地域で重宝されている車両である。(写真:府中駅キハ120形)
再び福塩線の旅がスタート。ここから山間部へと入っていく。八田原ダムを左手にすると八田原トンネルへ突入。上下駅とまた面白い駅名を通過する。この非電化区間、やたら制限15km/hの標識が多い。山裾の見通し不良区域が点在しているためで、やたらスピードが遅い。府中駅から三次駅まで全長61.5kmしかないのに所要時間は1時間41分を要する。車だと1時間も掛からないであろう。しかしゆっくり走行してくれる分、中国山地の山並みを十分に堪能できると喜ぶNAO君。しかし毎日通勤通学に利用される旅客はイライラするであろう。
塩町駅で芸備線に合流し、9:58三次駅に到着。ここで三江線に乗り換える。三江線ホームは0番ホームで陸橋を渡り、遥か東に存在している。只でさえ小さい車両のキハ120形がさらに小さく感じる。(写真:三次駅0番ホーム)
10:02発、石見川本駅行き普通列車が出発した。車内は明らかに青春18切符の旅行者であろうと思われる乗客ばかりで、一般の乗客は2人だけ。この先、石見川本駅までに乗ってきた乗客は1名。ということは我々18切符旅行者がいなかったら、全区間の乗客数は3名ということになる!三江線が存続していること自体が奇跡であることがおわかりいただけることだろう。三次駅を出た120形気動車は江の川沿いに進路を任せる。かなり内陸であるのに川幅はかなりある。路線は若干高い位置を走行するので、しっかり江の川を車窓で堪能できる。幹線道路が平行していないし、民家も数が少ないため、鉄道に乗車しながら自然を十分に味わえる。この三江線もやたら減速区間が多い。昨年の豪雨の土砂崩れで不通になった区間だから尚更か。至る所で修復箇所が見受けられる。(写真:三江線江の川)
№2に続く!
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